公的個人認証サービス

住民基本台帳カードを入手したら、今度は公的個人認証サービスに対応する電子証明書をこのICカードに格納して、これを使って電子的な提出書類に電子署名をしなければ、印鑑証明と同等の効力を発揮することはできません。
住基カード自体は10年間有効ですが、公的個人認証サービスに利用する電子証明書の有効期限は3年間なので、その後も利用する場合には更新も必要になります。ちなみに、住基カードの発行に500円かかりますが、電子証明書の発行には、さらに500円必要です。まあ、それは決して高くないとは思いますが、こちらは市役所の本所に行って手続きしなければいけないので、一般的なサラリーマンは休暇を取って行かなければいけないのがつらいところです。
手続きの流れは総務省に資料があります。申請書はあらかじめネットでダウンロードして記入してから持って行くことができました。

  1. 市役所に行くと、まずどこの窓口に行けば良いのか…と迷っていると公的認証などという窓口があるのですが、人がいません。悩んだ末、案内係に相談すると、普通に市民サービス(住民票の申請などと一緒)の窓口に。ここからは、以下のような流れでした。
  2. 申請書を受け付けるにあたって、住基カードをリーダに挿して暗証番号を入力し、本人確認をします。係の人は申請情報を何か端末に入力しています。
  3. 専用の鍵ペア生成装置(?)のようなところに行き、住基カードの内部に鍵ペアを生成して、これを暗号化コンテナ(PKCS#12ですかね)に格納するためのパスワード(4文字から16文字までの英数字)を設定します。これはあとで自分のPCでも変更できるので、何より忘れないものにしておくことが大事です。
  4. 再び窓口に戻り、今度は別のリーダにまた住基カードを挿して、暗証番号を入力します。これでいわゆるCSR都道府県庁に送信され、電子署名されて、個人の電子証明書が作成されます。
  5. ここで係の人が証明書の発行手続きをするために、再度、住基カードの暗証番号を入力し、電子証明書住基カードに格納するとともに、何やら印刷された電子証明書の写し(?)なるものを渡されます。まあ、目に見えるものがないと不安ということでしょうか。その他に公的個人認証サービス利用者クライアントソフトというCD-ROMも渡されます。でも、これは新しいバージョンをネットからダウンロードした方が良さそうです。
  6. あとは手数料500円を支払って終了です。ざっと20分程度でしょうか。意外に係の方も迷ったり困ったりせず、非常にスムーズな手続きでした。

そして、これを自宅のPCで利用するためにICカードリーダが必要になります。私は日立のHX-520UJJという機種を3千円あまりで購入しました。接触型であれば、それほど高くないようです。住基カードはISO Type-Bというやつで、多くの人が馴染んでいるFeliCaとは違う方式を採用しています。PaSoRiは持っていたのですが…。
さて、これで自動車保有関係手続ワンストップサービスを利用する前準備はすべて整ったはずです。